「インサイト分析にTwitterアナリティクスを利用したいけど、見方や分析方法がわからない…」と困っていませんか?
さまざまな数値を見られるTwitterアナリティクスですが、上手く活用するためにはデータの見方や分析方法にコツがあります。
この記事では、Twitterアナリティクスの見方、効果的な分析・活用方法を解説します。
Twitterアナリティクスとは
Twitterアナリティクスとは、Twitter(X)公式の分析ツールです。
ツイッターを利用している人であれば、誰でも無料で利用できます。
Twitterアナリティクスは「ツイートが何人に見られたか?」「いいねやリツイートは何件あったか?」などの数値を確認できます。
Twitterアナリティクスを活用すれば、より効果的なTwitter運用につながるでしょう。
Twitterアナリティクスはスマホ画面に対応していない
TwitterアナリティクスはPC版のみ対応しています。(※2023年12月現在)
スマホのTwitter(X)アプリでも確認はできますが、PC用の画面を拡大しながら閲覧することになるため、少し見づらいかもしれません。
ツイートごとの簡易版データであれば、スマホでも確認できます。
詳しい手順は以下の通りです。
- 自分の投稿を表示
- 各ツイートの右下にある「グラフマーク」をクリック
大まかなデータでよい場合は、スマホアプリ版のアナリティクスを確認してみてください。
【準備】Twitterアナリティクスの開き方
PCブラウザでTwitterアナリティクスを開くには、Twitterのホーム画面からアクセスします。
詳しい手順は以下の通りです。
- ホーム画面左下の「もっと見る」をクリック
- 「Creator Studio」をクリック
- 「アナリティクス」をクリック
※初回のみ「アナリティクスを有効にする」をクリック
Twitterアナリティクスの見方|ホーム編
Twitterのアナリティクスページは大きく3つに分かれていて、画面左上の「ホーム」「ツイート」「詳細」の3つのタブで切り替えられます。
アナリティクスを開いたときにデフォルトで表示されているのは、一番左の「ホーム」画面です。
まずは、全体的なデータを見られるホーム画面の見方を確認していきましょう。
過去28日間でのパフォーマンスの変動
アナリティクスホームの上半分には、過去28日間の動きが表示されています。
折れ線グラフ、色分けされた前月比(%)などが表示され、全体的な伸び率がひと目でわかります。
過去28日間のパフォーマンス変動で確認できるデータは、次の5つです。
◆ツイート
過去28日間のツイート数。
定期的に投稿されているかチェックしましょう。
◆ツイートインプレッション
過去28日間で自分のツイートが表示された回数。
タイムライン・Google検索結果・自分のツイートを自分で見た場合などもカウントされます。
◆プロフィールへのアクセス
過去28日間で自分のプロフィールにアクセスがあった回数。
ツイートを見てアカウントに興味を持ってくれた人の数がわかります。
◆@ツイート
過去28日間で他のユーザーからメンションされた回数。
メンションとは自分のアカウントに届いた@ツイートのことで、自分が返信した数は含まれません。
◆フォロワー数
現在のフォロワー数。
フォロワー数の推移がわかります。
フォロワー数のみ、前日比が表示されています。
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ポストのハイライト
アナリティクスホームの下半分以降には、月ごとのポスト(ツイート)概要が表示されています。
各月のハイライトをチェックでき、注目を集めた優秀なツイートがわかります。
ツイート概要で確認できるデータは、次の4つです。
◆トップツイート
その月でもっともインプレッションの多かったツイート。
どのような投稿内容がユーザーに見られやすいのか、傾向を確認してみましょう。
◆トップの@ツイート
その月にメンションされたツイートのうち、もっともエンゲージメント(ユーザーの反応)が多かったツイート。
自アカウントのツイートに対して、どのユーザーのどんな反応がTwitter上で注目されたのかわかります。
◆トップフォロワー
その月に新たにフォロワーになった人のうち、もっともフォロワー数の多いアカウント。
フォロワーの多いユーザーは影響力が大きいため、トップフォロワーが興味を持って拡散してくれそうな話題を探してみましょう。
◆トップのメディアツイート
その月の画像・動画付き投稿のうち、もっともインプレッションの多かったツイート。
どのような画像や動画がユーザーに注目されやすいのかチェックしてみましょう。
ハイライトの右側を見ると、月単位でのパフォーマンス変動も確認できます。
「過去28日間でのパフォーマンスの変動」と同様、以下の項目が見られます。
- ツイート
- ツイートインプレッション
- プロフィールへのアクセス
- @ツイート
- フォロワー数
月のハイライトとあわせてチェックしてみてください。
Twitterアナリティクスの見方|ツイートアクティビティ編
アナリティクス画面左上のタブのうち、真ん中の「ツイート」をクリックすると「ツイートアクティビティ」画面に切り替わります。
ツイートアクティビティとは、ツイートごとの詳細を確認できる画面で、主にエンゲージメントの傾向がわかります。
続いては、ツイートアクティビティ画面の見方を確認していきましょう。
指定期間の合計インプレッション
ツイートアクティビティの上半分には、過去28日間のインプレッション数が表示されています。
日ごとのインプレッション数が棒グラフで表示され、グラフにカーソルを合わせると詳細な数値を確認できます。
棒グラフは3色に分かれていて、それぞれの違いは以下の通りです。
- 青…オーガニックインプレッション
- 黄色…プロモインプレッション(広告で獲得したインプレッション)
- グレー…ツイート数
なお、ツイートアクティビティの期間は、デフォルトでは過去28日間になっていますが、好きな期間を設定できます。
ツイートアクティビティ画面右上の「過去28日間」ボタンをクリックし、任意の期間を設定してください。
なお、画面右上の「データをエクスポート」をクリックすると、ツイートごと・日ごとのデータも抽出できます。
ツイートごとの詳細|一覧
ツイートアクティビティの下半分以降には、ツイートごとの詳細が一覧表示されています。
ツイート単位でのエンゲージメントをチェックでき、リアクションの多かった投稿がわかります。
ツイート一覧で確認できるデータは、次の3つです。
◆インプレッション
ツイートが表示された回数。
◆エンゲージメント数
ツイートに「いいね」「リツイート」などのリアクションがあった数の合計。
ユーザーが思わずリアクションしたくなる、心を動かしたツイートということです。
◆エンゲージメント率
インプレッションに対してリアクションされた割合。
エンゲージメント率は以下の計算式で求めます。
【エンゲージメント数÷インプレッション数×100】
ツイートごとの詳細|内訳
ツイート部分をクリックすると、エンゲージメントの内訳が画面下から出てきます。
確認できるデータは次の8つです。
- インプレッション
- エンゲージメント総数
- いいね
- リツイート
- 返信
- リンクのクリック数
- 詳細のクリック数
- プロフィールのクリック数
ツイート内容に対してどのような反応が多かったのか、エンゲージメントの詳細をチェックしてみましょう。
ツイートの表示切り替え
ツイート上部には、4つのタブがあります。
「ポスト」「トップポスト」「ポストと返信」「プロモーション」を切り替えることで、必要なデータを取得しやすくなります。
【ポスト(ツイート)】
デフォルトの表示です。
上から新しい投稿順に表示され、タイムラインのように時系列で見られます。
【トップポスト(トップツイート)】
インプレッションの多い順に並び替えられます。
インプレッションが増えやすい投稿内容を分析するのに活用できます。
【ポストと返信(ツイートと返信)】
返信コメント(リプライ)を含めたすべてのツイートが表示されます。
リプライの頻度が高いときに活用するタブで、リプライがなければ「ツイート」と同じ内容が表示されます。
【プロモーション】
広告に使用したツイートのみが表示されます。
Twitter広告を配信している場合は、プロモーションタブの確認は必須になるでしょう。
指定期間の合計エンゲージメント
ツイートアクティビティ画面の右下には、指定した期間のエンゲージメントが表示されます。
エンゲージメントの内訳はカラフルなグラフで表示されていて、グラフにカーソルを合わせると詳細を確認できます。
確認できるデータは次の5つです。
- エンゲージメント率
- リンクのクリック数
- コメントなしリツイート
- いいね
- 返信
エンゲージメントの内訳と推移もチェックしてみましょう。
Twitterアナリティクスの見方|動画アクティビティ編
アナリティクス画面左上の3つのタブのうち、一番右の「詳細」⇒「動画」をクリックすると「動画アクティビティ」画面が表示されます。
動画アクティビティで確認できるデータは、以下の通りです。
◆動画の再生数
動画が再生された回数。
「動画画面の50%以上を表示、かつ2秒経過した」「動画を拡大表示した」「動画音声のミュートを解除した」いずれかの場合にカウントされます。
◆完了率
動画を最後まで視聴したユーザーの割合。
◆合計再生時間(分)
動画が再生された合計時間。
◆保持
動画の尺のうち、何%の時間まで再生されたかを表すグラフ。
棒グラフは右肩下がりになるのが通常で、どこで離脱されやすいのかわかります。
◆アクション誘導のクリック回数
動画にアクション誘導ボタンを設定した場合の、ボタンのクリック回数。
自分のアカウントに動画付きツイートが多い場合は、動画アクティビティ画面も活用しましょう。
【目的別】Twitterアナリティクスの分析と活用方法
Twitterアナリティクスは、さまざまな角度からデータを分析できます。
画面の見方はわかっても、どのデータを分析し、どのように活用すればよいか悩んでしまう人も多いでしょう。
ここでは、アナリティクスの効果的な分析・活用方法を目的別に紹介します。
インプレッションを増やすには「トップツイート」を分析
インプレッションを多く獲得した「トップツイート」を分析すると、表示されやすいツイートの傾向がわかります。
たとえば、以下の点に注目してみてください。
- 文体やトーン:丁寧語、口語、ユーモア、シリアスなど
- 内容やテーマ:ニュース、趣味、感想、質問など
- 要素:画像、ハッシュタグ、メンション、リンクなど
- 投稿時間や曜日:朝、昼、夜、週末など
トップツイートのインプレッションが増えた要因を解析すれば、今後のツイート内容を改善できます。
表示されやすい情報・投稿パターンを把握することでインプレッションの増加につながるでしょう。
拡散力を高めるには「エンゲージメント・トップフォロワー」を分析
ツイートの拡散力を高めるには「エンゲージメント」や「トップフォロワー」の分析が効果的です。
エンゲージメントの多い投稿は、ユーザーのおすすめタイムラインに表示されやすくなるため、拡散力がアップします。
エンゲージメントの中でも、特に重要なのが「リツイート」です。
いいねの数とリツイート数の多い投稿を比較し、リツイートされやすい方の内容を投稿するのも有効です。
また、トップフォロワーの好みを考慮した投稿をすれば、リツイートで一気に情報が拡散されるでしょう。
フォロワーを増やすには「プロフィールへのアクセス・クリック数」を分析
フォロワー数を伸ばすには「プロフィールへのアクセス」と「プロフィールのクリック数」の分析が大切です。
投稿自体のエンゲージメントは高くても、いいね・リツイートだけではフォロワーは増えません。
なぜなら、Twitterのフォローボタンはプロフィール画面にあるからです。
プロフィールへのアクセス数を分析すると「プロフィールへのアクセス自体が少ないのか?」「アクセスは多いがフォローされないのか?」などの傾向がわかります。
解析結果を踏まえて、魅力的なツイートやフォローしたくなるプロフィール情報に改善することで、フォロワー数の増加が見込めるのです。
まとめ
Twitterアナリティクスとは、Twitter公式の無料ツールで、ツイートの効果を数値で確認できる機能です。
Twitterアナリティクスを使うと、パフォーマンスを客観的に評価でき、自分のアカウントの魅力や強みなどがわかります。
運用目的に合った的確な分析をすれば、インプレッションやエンゲージメント、フォロワーを増やすことが可能です。
Twitterアナリティクスを活用して、アカウント運用に効果的な戦略を立てましょう!