description(ディスクリプション)とは、Webページの内容を簡単に説明した文章で、検索エンジンの結果ページに表示される要素のひとつです。
適切なdescriptionを設定することは、WebサイトのSEOにおいても重要な役割を果たします。
本記事では、descriptionの意味や設定方法、SEOの効果について解説します。
クリック率向上に役立つdescriptionを作成するスキルを身につけるためにも、ぜひ参考にしてください。
description(ディスクリプション)とは
descriptionとはどのようなものなのでしょうか。
まずはdescriptionの意味について解説していきます。
WEBサイトにおけるmeta description(メタディスクリプション)とは?
Webサイトにおけるmeta descriptionとは、各ページやコンテンツの要約文のことです。
meta descriptionは検索画面結果のタイトル下に表示され、ページの内容や意図を簡潔に伝える役割を果たします。
descriptionは、タイトルとあわせて読まれやすい情報であり、ユーザーが特定のページをクリックするかどうかを決定する判断材料になります。
descriptionの文字数の目安
descriptionに表示される文字数の目安はおよそ60〜70文字です。
以前は、パソコンの場合で100〜120文字ほどの表示が可能でしたが、2024年現在、
- スマートフォン約60文字
- パソコン約70文字
となっています。
表示制限を超えた部分は「…」と表示され、説明文が途中で途切れてしまいます。
descriptionの文字数は、Googleのアップデートにより今後も増減する可能性があるでしょう。
ディスクリプションを設定しないとどうなる?
descriptionを設定しなかった場合は、検索エンジンが自動的にページから文章を抜粋して表示します。
しかし、その文章はコンテンツの一部を切り取っているだけなので、意味がわかりにくかったり、おかしな文章になったりするケースもあります。
結果として、ユーザーは検索結果を見ても自分にとって有益か判断しづらくなり、ページのクリック数減少につながる可能性はあるでしょう。
description(ディスクリプション)のSEO効果は?
descriptionを設定することは、SEOに効果的なのでしょうか。
ここでは、descriptionがSEOに与える影響について紹介します。
descriptionは検索順位に直接影響しない
Googleは「descriptionやキーワードのメタタグを直接ランキングに使わない」と提唱しています。
つまり、descriptionを書いただけではWebページが上位にランキングされるわけではないということです。
しかし、descriptionは情報を探しているユーザーにひと目で内容を伝え、クリックしてもらうための重要な要素です。
効果的なdescriptionを書くことで、ユーザーがWebページをクリックする可能性は高まるといえます。
クリック率(CTR)向上により間接的なSEO対策になる
descriptionは、直接的に検索結果の順位には影響しません。
しかし、クリック数の増加は検索順位に影響します。
多くのユーザーにクリックされるWebページは、検索エンジンにとって価値が高いと見なされ、ランキング上昇につながります。
したがって、魅力的なdescriptionを設定することはクリック率(CTR)向上につながり、間接的なSEO対策になるといえるでしょう。
description (ディスクリプション)の書き方のポイント
的確なdescriptionはWebサイトの訪問者数を増やし、情報を効果的に伝える手助けをします。
ここでは、descriptionの書き方のポイントを説明していきます。
メディアを運用している方は必見です。
読めば問題解決できそう!とクリックしたくなる文章にする
descriptionは、ユーザーが思わずクリックしたくなるような問題解決につながるテキストで構成されている必要があります。
例えば、Webページが犬のしつけについての情報を提供していると仮定しましょう。
このdescriptionでは、ユーザーは「問題行動を改善する方法」「効果的な訓練テクニック」で問題解決につながることを期待してクリックするでしょう。
また、以下のようにdescriptionに数字や具体例を含めることも効果的です。
このdescriptionは「30日間で効果を実感できる」「早朝散歩の習慣化方法」など、具体的な期待値を提供しています。
どんなユーザーに向けた内容かわかるようにする
descriptionは、どのような人の悩みを解決できるのかわかりやすく記載することが大切です。
それにより、該当ユーザーが「これは自分のための記事だ」と認識し、クリックされやすくなります。
例えば、忙しい子持ちの主婦に向けて料理レシピを紹介したい場合、次のようなdescriptionになるかもしれません。
このdescriptionでは「時短メニュー」「お子さまに大人気」と記載することで、子育て中の忙しい主婦向けの内容であることがわかります。
端的にまとめる
descriptionに表示できる文字数には限りがあります。
そのため、伝えたい情報を端的にまとめることが大切です。
とくに、descriptionの前半部分に重要なキーワードをもってくることで、画面をスクロールしているユーザーの注意を引きつけることができます。
また、タイトルで伝えきれない大事な注意点などをdescriptionに盛り込むのもよいでしょう。
キーワードを詰め込みすぎない
descriptionを書くとき、SEOを意識しすぎて過度にキーワードを詰め込むのは避けるべきです。
あまりにも多くのキーワードを無理に盛り込むと、descriptionが読みにくくなりクリック率が低下する可能性があります。
キーワードを無理に強調しすぎるのではなく、ユーザーニーズに沿ったわかりやすいdescriptionであることを意識してくださいね。
description (ディスクリプション)の設定方法
最後に、HTMLとWordPressにおけるdescriptionの設定方法を紹介します。
【HTML編】descriptionの設定方法
WebサイトのdescriptionをHTMLで設定する方法は非常にシンプルです。
HTML文書の上部にある<head>タグの中に以下のように記述します。
<meta name=”description” content=”ここにテキストを入力する“> |
“ここにテキストを入力する“の部分が、descriptionとして検索画面に表示されることになります。
【WordPress編】descriptionの設定方法
WordPressでdescriptionを設定する場合、プラグインを使うのが簡単で一般的です。
ここでは、SEO対策を簡単に行える「All in One SEO」というプラグインを使った設定方法を紹介します。
【All in One SEOの導入方法】
- WordPressの管理画面にログイン
- 左側のメニューから「プラグイン」を選択して「新規追加」をクリック
- プラグインの新規追加画面が表示されたら、右上の検索ボックスに「All in One SEO」を入力
- 「All in One SEO」というプラグインが表示されたら「今すぐインストール」をクリック
- インストールが完了したら「有効化」をクリック
プラグインが導入できたら、記事ごとにdescriptionを設定します。
【descriptionの設定方法】
- 管理画面左側のメニューから「投稿」を選択して「新規追加」をクリック
- 記事の編集画面の下部にある「AIOSEO設定」までスクロール
- 「Meta Description」欄に文字を入力
- 画面右上の「下書き保存」または「公開」をクリック
これでdescriptionが設定され、検索結果に表示されます。
まとめ
「meta description(メタディスクリプション)」とは、検索画面結果のタイトル下に表示される各ページの要約文のことです。
descriptionは設定しなくても自動的に生成されますが、任意で入力することで検索結果のクリック率を向上させることが可能です。
descriptionの文字数は60~70字程度におさえ、記事を読むメリットを端的かつ明確に伝えられる文章にしましょう。
高品質なコンテンツと魅力的なdescriptionを組み合わせて、Webページの存在価値を高めていきましょう。